【映画評】ブイ・タック・チュエン監督の映画「輝かしき灰」を観て

この12月ベトナムで映画「輝かしき灰」(原題:”Tro Tàn Rực Rỡ​​”)が公開された。本作はこの10月に行われた東京国際映画祭のコンペティション作品に選ばれ、すでに東京でも公開された。

ベトナムの最南端の省であるカマウの海辺の村が舞台。16歳のハウは隣人の結婚式でズオンと酒の勢いでセックスをし、子どもをみごもる。父親にせっかんを受けるもズオンと結ばれて、自分はバナナの餅を加工し、夫のズオンは漁師として働き、子どもを育てる。もう一人の女性ニャンはイケメン長身の男タムと結婚、夫はまじめに炭焼きを生業とし、一人娘をもうけるが、その娘は近くの川で溺死する。夫は嘆きのあまり、仕事が手につかなくなり、そしてニャンの家が火災で焼けてしまう…。続きを読む

 

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