今から79年前の7月、日本軍は南部仏印に進駐した。「仏印」といってピンとくる人はもうほとんどいないだろう。仏蘭西領印度支那、今のベトナム、ラオス、カンボジアがフランス植民地だったころの名称だ。略して「仏印」。その南部に当時のフランス親独ビシー政権との条約に基づいて日本軍は進駐した。このことが東南アジアに植民地を有するアメリカ、イギリス、オランダを刺激、米国による在米日本資産凍結、対日石油全面禁輸へとエスカレートしていった。これが英米と日本との戦争へとつながってゆく。
その南部仏印進駐の際の貴重な映像がNHK戦争証言アーカイブズ「日本ニュース」第61号に残されているのでご覧いただきたい。