この9月「ベトナム映画フェスティバル2021」がフエ開催された。2年に1度開催の同フェスティバルでフィクション映画の部門で最優秀賞のゴールデンロータス賞に輝いたのは2019年12月に公開されたヴィクター・ヴー監督の映画「つぶらな瞳」だった。2013年「スキャンダル」、2015年「草原に黄色い花を見つけた」に続き、ヴー監督作品としては3度目の受賞だ。以前にもこのコラムで書いたが、ヴー監督は頼まれて製作した文芸映画では興行的にも成功し、映画賞も受賞しているが、彼が本当にやりたい仕事であるホラーやアクション映画の監督作品ではなかなかヒットが出ない。今年公開予定のホラー映画もコロナ禍で上映も延期になりそうなところだが興行的に成功するかどうか見守りたい。続きを読む