ベトナムには親が絵本を読み聞かせる習慣がない。そもそも子どもたち向けの「絵本」というジャンルの本が少なかった。大人が読む本ですら紙質の悪い、粗末な本が多かった。
市場経済化の中で出版も一定の自由化がすすみ、民間の出版プロダクションが次々と出現し、海外の本も翻訳し出版されるようになって、出版界にも活気が生じている。
日本人とベトナム人が共同で経営する出版プロダクションが日本の優れた絵本作品を翻訳出版し、低価格でベトナムの市場に提供している。それがモア・プロダクションの「モグ・プロジェクト」だ。続きを読む